終末の夜にはしないこと

書きたいと思ったことを好きに書きます。

ハロプロという器とハロプロっぽさ

この記事を書きたいがために新たにブログを始めました。
あくまで私感私見たっぷりなので、あしからず。

メンバー各個人ではなく、ハロプロ、そのものの魅力について。

ハロプロってなんぞやの話

一応、よくわからないよという方のためのざっくりざっくりとしたお話を載せておきます。たぶん必要ないのでしょうけれど。

ハロー!プロジェクトを皆さんはご存知ですか。
ハロプロを知らなくても、モーニング娘。は知ってる!という方は多いのではないでしょうか。

ハロプロとはモーニング娘。から始まったつんく♂氏プロデュースのアイドル集団です。今一番お姉さんのユニットは℃-uteですが、先日十周年を迎えて今後のさらなる飛躍が期待されています。
他にもモーニング娘。'15をはじめアンジュルム(元スマイレージ)やJuice=Juice、カントリー・ガールズ、こぶしファクトリー、つばきファクトリーといったユニットを抱えています。また、そうしたユニットに加入すること、新ユニットのメンバーに選ばれることを目標とし日々切磋琢磨するハロプロ研修生も、安定した人気を誇っています。

つんく氏の療養に伴い、最近では彼の曲が減少傾向にありますが、ハロプロらしい「ある種のダサさを伴ったかっこよさ、かわいさ」(これについてもまた考察したいところです)を無くさないよう試行錯誤してる様子が見えます。特に、中島卓偉氏の提供した「大器晩成」は評価が高い楽曲の一つです。

これは、そんなハロプロについての一考察です。というか、このブログ自体がハロプロを取り上げることが多くなると思います。

器としてのハロプロ

器として、ハロプロは女の子を輝かせる。
こんな風に最近思っています。

実際に卒業した人や脱退した人はやはり芸能活動を止めたり、仕事が減るなどをしたからか「あの頃」とはだいぶイメージが違うことが多い印象を受けます。あくまで私感ではありますが…。もちろん、可愛いのは根本にある上です。なんというか、やっぱりハロプロにいるメンバーと、どこか違う雰囲気になるんです。

ハロプロの器としての凄み、それが私が今考えていることです。
この器に内包されている間、彼女たちの青春は間違いなく輝いています。
どんなにアンチが湧いてもファンから愛されて、普通にしていたらありえないほどの人目に晒され、高みを目指す少女たちと切磋琢磨し成長していく。
悔しさも喜びも、嫌なことも楽しいことも、きっと同年代の女の子ができないことをたくさん味わう。他の子ができることができない、ということもあるでしょうけれど、それでも彼女たちは確実に輝いているのです。
たくさんの人に誕生日を祝われ、たくさんの人の記憶に残る。きっとこれは、少女という儚くも美しい期間を永遠に留めるのと同義です。

そんなきらきらを閉じ込めた器がハロプロです。
かつての先輩たちの輝きが残像として残っていて、その先輩が歌い踊った曲に、越えようとしながら挑む姿を見られるのもハロプロだから。
歴史を含めて、ハロプロという概念があるのだと思っています。
ある意味では呪いのように背負わなければならない歴史がそこにはあります。重圧も、比較されることも、たくさんあるでしょう。モーニング娘。は特に、黄金期のメンバー、全盛期を越えることをひたすらに目標とし、高みを目指しています。アイドルが乱立する時代において、いかに生き残り、いかに自分たちが愛されるか。本当に大変な時代です。

歴史ある器の中で、レッスンを受け先輩と触れ合い、学び続けた少女たちはどこかに「ハロプロっぽさ」をしたためて成長していくように感じています。
それがなんなのか、具体的に口にできるファンはいないでしょう。当の本人たちもわからないでしょう。

ハロプロっぽさ」

ハロプロっぽさをあえて言うなら、「ハロプロが好きだという気持ち、ハロメンであることの誇り」なのかもしれません。

脈々と続くアイドルの老舗にいること。偉大な先輩の背中を追いかけ、自分が先輩になっていくこと。グループ内のみならず他グループとの交流で成長し、時に打ち込めされること。厳しすぎるようなレッスンを受けること。ファンの声援。
特に今のハローの子たちは、アイドルの選択肢が様々にある中でハロプロを受け入ってきた子も多く、いわゆるアイドル戦国時代の中でハロプロを愛した子達だと思います。

性格は顔に出る、とよく言いますが、彼女たちの誇りが顔に出て、ハロプロ顔になるのかもしれません。
ハロプロっぽくないよね、と言われている子の顔や表情が次第にハロプロらしくなっていくのは、そんな一因があるのではないでしょうか。

ファンもそんな器を愛してる人がたくさんいるはずです。
そのハロプロを好きという気持ちが、彼女たちの誇りに呼応している。そんな気がします。

誇りを持ってパフォーマンスをすること。これが器の凄みに繋がっている。そう仮説を立てます。
歴史を背負いステージに立つというのは、新たな歴史をゼロから刻む他の多くのアイドルとはまた違った魅力を生んでいる。
少なくとも私は、そこに魅了されています。