ハロオタがヅカ沼に入水した話
久しぶりのブログなのですが、気づけば宝塚にはまってた話をします。備忘録です。
ことの発端はいくつかありますが、一番はWOWOW。就職に伴って、家族で割り勘でWOWOWに加入しました(ここらへんが貧乏くさいですが)。で、入ってみて…。
気になってた宝塚があるじゃないですか…。
まあ見ますよね。
ここまでずーーーーっと、「ハロプロ以外に沼を増やすと収拾がつかない」「宝塚は沼みしかない、やばい」と避けて通ってきたんですけど、そうやって言うってことは経験則上、興味はあったんですよ…。
何があれって、ビジュアル系、ハロプロ、ときて、美しいものに基本的に目がないんです。美しくて実力があるものには本能的に屈服せざるを得ないんです。
って考えると、宝塚、ほんと、ほんと、あれ。どストライク。
ツイッター見てても、かつてフィギュアスケート好きだった人たちがどんどんはまっていくんで、あっこいつぁやべえなと思ってたわけですよ。
今回のお衣装はどうとか、曲はどうとか、スキルはどうかとか、もう今まで好きだったものと全部要素同じ…楽しいに決まってる…。
そんなこんなで危機察知能力で避けて通ってたのに、あの時の私は、「一度くらい見ておいたほうが…」って考えたんですねえ…。
あかんやつです。
全く趣味に合わないものだったら、こんな世界もあるんだなで終わるんですが、そう上手くいかないもので…。
まず、『PUCK』を見て思いのほか面白いなと思い、いくつか見た後、『ルパン三世』を見ました。これがダメでした。もう、ダメ、望海風斗、ダメ。濃い化粧でもわかる美形、震えるような歌唱力。美しくて実力もある。屈服。
そこからは転げ落ちるように沼でした。気づいたら彼女の画像を集め、東京旅行では宝塚アンでひたすらグッズを買い、このたび雪組公演『ケイレブ・ハント』のチケットも取り、早々に宝塚大劇場に足を運ぶことになりました!!!!!!!恐ろしいわ。(自力でS席二枚取れたので、これはどう考えても望海風斗さんが私を呼んでいる)
呼吸するように雑誌を買い、録画を録り、ブリリアントドリームを買い、見事にずぶずぶです。
世界はそれを愛と呼ぶんだぜ!!!!って感じ。
私の大大大好きな小説で、天使のはしごっていう児童小説があるんですけど、その中で、ある男の人が、「愛はそんなに貧しいものではない、同時に二人を愛することだってある」って言うんです。文脈としては、全肯定しがたい部分もあるものの、すごく好きな言葉で。
何が言いたいかというと、好きなものが増えたし、推し増しもしましたけど、同時にみんなを愛してますっていうことです。あと、望海風斗おすすめなので、一回はお歌聞いてくださいお願いします。
ちなみにこれを書きながら結局見てるのはPHOENIX宝塚です。朝夏まなとに紫のアラビアンな衣装着せて踊り子させた人に五億円あげたすぎ。
仕事の準備がしたくないからブログを書きました
社会人になって、2か月が過ぎようとしています。
仕事のメモをまとめるのをさぼって、久しぶりにブログを書いているのは、
yurayurayura.hatenablog.comこれ↑の経過について軽くお話ししたくなったからです。
実際問題、仕事始めたら忙しくて忙しくて、風邪の治りが遅くて美術館行けなかったりしょんぼりすることも多かったのですが、なんやかんややってます。
特に、現場に行く、映画を観る、パソコンを買う、旅行に行く、という娯楽関連については有言実行できています。楽しむことは人間の義務なんだってつんくも言ってたし。
現場は、先日地元のモーニング娘。’16コンサートツアー春で昼夜公演入りましたし、映画はWOWOWに加え、U-NEXTやHuluの無料期間を駆使したりして、結構な頻度で見てます。やっぱり映像作品はいいですね。もっと感性を磨きたいので、文章化していきたいのですが…。
そして!パソコン!買いました!お金もないのに。がんばって。そこそこいいやつ。なので、元を取るために、ちゃんとブログも書けたらいいなあなんて思っていたりします。これに関しては有言不実行しすぎなので、なんとかしたい。あと、シムズをちゃんとやりたい。遊びたい!サタデナイッ!
あと旅行は、ちょこちょこと郊外行ったり、7月には東京に遠征したりと実行できそうです。
第一志望の仕事が出来ていない中で、どこにやる気を見出そうかなと思っていますが、まあなんとかなるでしょう。
サタデーナイトにフィーバーできるかわからないような職ですが、いろんな楽しいものにどっぷりつかって生きていきたいと思います。
という近況報告でございました。
カントリー・ガールズ ブキウギLIVEを見て~かわいいだけでなんとかなる、か?~
2016年2月9日、さっぽろ雪まつりにて、新メンバー二人を擁したカントリー・ガールズ ブギウギLIVEが行われました。
カントリー・ガールズ、雪まつりにミニスカート姿で出演 : スポーツ報知
寒さのあまり、嗣永桃子が「23しゃい」と自分の年齢を噛んだり、新メンバーの梁川奈々美が「(北海道は)ずっと来たがっていた場所なので~」と不思議な言い回しをしたり、MCの面でも楽しいライブでした。やはり、ももちの存在は大きく、先輩後輩関係なくいじるところはいじれるグループはのびのびとお話ししているなと思います。
今回、新メンバーの二人が北海道に来たのは初めて。梁川は特にプライベートでも来たことがなく、本当に初めてとのことです。
カントリー娘。時代の曲を含め、6曲歌い、30分間があっという間に過ぎていきました。雪像をバックに、雪の上で歌い踊る姿、そしてふだんよりもゆったりと見られる野外ステージで彼女ら自身もファンも新鮮な気持ちで楽しむ時間となりました。(風邪やケガは心配しましたが)
という簡単なレポよりも、今回は、いかにカントリー・ガールズがやっばいかについてお話ししたいと!思って!います!
私がこれはやべえなと感じた2点を、ただただ記しておきます。
・スキル
最新シングルとして発表された、「ブギウギLOVE」。(公式動画が公開後差し替えます)
この動画、黄色い衣装の子たちが新メンバーです。初めてもらった新曲です。でも、船木結(ショートカットの方)がハスキーな声で歌い始め、梁川(ロングの方)が色っぽささえ感じさせ、と新人!?と思うような実力を見せています。ダンスも見劣りすることなく追いついている。研修生出身とはいえ、即戦力だということを見せつけられた気持ちです。
また、船木の加入によって、今までカントリー・ガールズが得意としてきた甘くかわいいだけの曲以外も締まって聞こえるようになった気がします。
前回の曲はちなみにこちら。
歌の中のセリフであったり、曲調であったり、可愛いの権化みたいな曲です。ハロプロはかっこいいグループが多いだけに、この王道可愛い路線は新鮮味さえ感じました。
このようにデビュー曲(次項で紹介します)、前回の曲と可愛い路線が続いたこともあり、新メンバーの加入は確実に幅を広げたといえるでしょう。かっこよさの中にも可愛さが見える、そんな新曲「ブギウギLOVE」は転換点となりそうです。
・かわいい
とにかくこれ、ほんとカントリー・ガールズがデビューした時から、とにかくとにかくとにかくかわいいっていうのはあって。
今は辞めてしまった島村嬉唄を筆頭に、脳をとろかしに来るような圧倒的な殺人的なかわいさです。
事務所側も、デビュー曲のキャッチコピーに「かわいいだけでなんとかなる、か?」と付けるなど、可愛いということが自明であるようにここまできました。
実際に何度かライブに足を運んだ身としては、なんというか、同じハロプロでもこうも違うのかと感じました。たとえば、モーニング娘。'!6はかっこよさに胸を打たれ、アンジュルムは楽しさで高揚感があります。一方カントリー・ガールズ。歌やダンスのスキルに見とれることはもちろんありますが、なんと言っても、ひたすら可愛いの暴力。ライブの後、かわいかったかわいかったばかり言ってしまう自分に辟易します。脳が溶かされて、ふわふわとした気持ちになります。
新メンバーも含め、本当にかわいい7人なので、機会があればぜひ見に行くことをおすすめいたします。この子たちは、人を幸せにします。脳内麻薬的なかわいさです。
・考察
かわいいだけでなんとかなる、か?という事務所からの質問。
実はこれはフェアじゃないんじゃないかと思います。
だって、カントリー・ガールズ、可愛いだけじゃないんですもん。
歌って踊れてしゃべれてめちゃくちゃ可愛い。
これで可愛いだけっていうなら、ちょっと他のアイドルもうやっていけないんじゃないでしょうか…って贔屓目で思っちゃいます。言いすぎですか。そうですか。
でも、とにかく一人でも多くの人にカントリー・ガールズを見てほしい、そんな想いと勢いでこの記事を書きました。
バラエティでの「ももち」しか知らない人にこそ見ていただきたい、カントリー・ガールズです。
四月から新社会人になる私がしたい8のこと
一年の浪人を挟み、ようやくこの春新社会人になる予定です。望む結果でなかろうと、なんとかかんとか就職先を見つけ、平々凡々とした人生を歩む予定の私ですが、自分の記録のためにも、幾つかやりたいこととかやらなきゃなと思ってることとか、あまーーーい考えを書いておきたいと思います。たぶん、現実と向き合ってギャップに苦しむ気はしています。
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私のハロプロ楽曲大賞
初めて投票してみました。ノミネート曲の全てを知っているかと言われれば危ういですが、とりあえず載せてみます。
もっと愛したい(時間と金をくれ)
どうも、オタクです。
この世に生を受けて20余年。人生の大半をオタクとして過ごしてきました。ハマったものにはとことんハマってしまう方です。
さかのぼれば、入院しがちだった幼少期、まだやや富裕層に片足を突っ込んでいたとき(私の入院がその片足を引き抜いた気がしますが)、本をたくさん与えられ青い鳥文庫やダレン・シャンと共に窓から雲を眺めていました。あと自分で拙い小説を書いたり。
そして流されるようにモーニング娘。を好きになり、紅白でw-inds.を好きになったり、漫画やアニメを好むようになったり、興味本位で覗いたV系にはまったり、役者に惚れ込んで演劇に興味を持ったり、地元になんて滅多に来てくれないバンドを好きになったり、フィギュアスケートにどっぷりはまったり、ハロー!プロジェクトに身銭を切って貢いだり。
こう書いていくと、節操なく好きなものが変わってくように見えるかもしれませんが、待ってください。違うんです。
その時々で時間を費やしてるものが違うんです。
いや、傍目から見たらあの頃のあなたと違うわねってなると思うんですけど、確かにさすがに小学校の時に離れたハロプロに戻ってくるとは思ってなかったんですけど。
でも、今まで好きになったものを一個も嫌いになったことないし、幸いなことに絶望して離れたものがない。ただただ好きなことが増えてるんですね。
なのに、年々時間は無くなっていく。
もっと色んなことに時間を費やしたいし、もっと好きなものを見て聴いていたいのに、時間が無いんです。
友人に会うたび、もうあれは好きじゃないの?と聞かれるけど、思考も時間も割けなくなってるんですよね…。あと、お金も。ほんとは油田当てていくらでも注ぎ込みたいんですけど。
お金のかかる趣味しかないんですよね。エンターテイメント最高。
大人になるって難しい!ということを誰に言い訳するでもなく書きたくなったのでした。
私だけじゃないですよね?
あなたには見えない光〜モーニング娘。'15鞘師里保卒業に寄せて〜
モーニング娘。'15の鞘師が、卒業する。
ハロオタ及び、モーニング娘。の現在を少しでも知ってる人なら恐らく驚愕したこと。
長らくエースを務め、不動のセンターとも思われた17歳の少女。そして、アイドル界のトップクラスのスキルと圧倒的なオーラを持つ鞘師。 彼女がモーニング娘。からいなくなる。
9期メンバーとしておよそ5年前加入した彼女の卒業は、9期初の卒業となる。彼女より年上の同期がいる中で、エースが最初に卒業するのだ。 年長の譜久村聖でも、進路を決める生田衣梨奈でも、バラエティーで顔の売れ始めた鈴木香音でもなく、デビュー当時からずっとセンターを背負い続けた鞘師の卒業。私にとっては予期せぬものだったし、それでも納得のいくものだった。
12歳の時からセンターに立ち、パフォーマンスを率いてきた彼女の5年間。それは計り知れないたくさんの感情に満ちていただろう。と思う。 そして早くに彼女を成熟させたのはモーニング娘。だ。そして、17歳にして未来を見据えた目をした彼女が、ステージに立っている。
ホールツアー最終日、武道館
実は、この前までの文章は、鞘師の卒業発表直後に書いたものだ。そこから先、書き進められなくなった。たぶん、札幌のツアーを見終わって、ブログでの発表があって、それから一度もリアルタイムでコンサートを見ていなかったから、実感がわかなかった。いや、実感はわいていたしたくさん彼女に思いを馳せた。しかし、なんだか上滑りするような心地だった。
12月8日、モーニング娘。'15秋ツアーファイナル武道館。ライブビューイングに行くことができ、ようやく彼女について書けるようになった気がする。しかし、今回の武道館に触れることになる。
ということで、ネタバレ有りなので、ここから先はご注意を。
オープニングアクトのハロプロ研修生(推しは井上ひかるん)、こぶしファクトリー(推しは小川麗奈)にほくほくし、テンションが上がったところで、オープニングVTRとソロダンス。それぞれのダンスがかっこよくて、これはライビュでよかったなと思わせてくれた。いやほんとに。札幌のコンサートの時は、遠目でしか見えなかったから。
このまま全てのセトリに触れたいのだけれど、レポではなく鞘師についての雑感を書きたいので割愛し、この記事では、印象的だった曲についてのみ触れることとする。
メンバー紹介VTR
まず最初から曲じゃないのだけれど。このメンバー紹介VTR、見た人はわかるし、見ていない人は映像化を楽しみにしていてほしいのだが、全員が全員美しい。全員が意志の強い瞳で、まばゆい。なんというか、これだけで泣きそうになる。ああ、この子たちを好きでよかった、と思える映像になっているので是非見てほしい。
冷たい風と片思い
初見の新曲。つんく氏のライナーノーツによると、当初は鞘師のソロ曲になる予定だった。最終的に全員曲となったわけだが、折衷案なのかフォーメーションダンスにもかかわらず終始鞘師がセンターを張り、踊り狂う。その姿を見ていると、やはりこの子はずっと踊り続けていてほしいし、スポットライトを浴びていてほしいと切に願わざるを得ない。圧倒的な気迫を持って踊り狂う様は、彼女がいなくなったあとのことを想像できなくさせる。残酷なまでにかっこよかった。
大阪恋の歌~アイサレタイノニ…~友
真っ赤な真っ赤なドレスで歌う鞘師。さすが、というかダンスもしっかり踊る。そんな「大阪恋の歌」が鞘師の今回のソロ曲である。太い声が、関西弁によく合い、かっこよく武道館に響き渡った。ちょっとだけもちっとしたビジュアルの鞘師(愛故にそう言わせていただきますが)が、ここぞとばかりにパフォーマンスする姿はやはり伊達にエースじゃないなと思わせる。赤ちゃんみたいな顔をしながら、かっこいい、そしてかわいい。なんて「モーニング娘。らしい」ギャップでしょう。鞘師が娘。でよかった。
そして、間髪入れずに始まるアイサレタイノニ…。全員がドレス姿で現れ、ダンスフロアに愛情を込めたパフォーマンスをする。当時の音源を思い出してグッとくるものがある。鞘師はやはりあの頃と同じように曲の中核を担う声として堂々たるものだが、他のメンバーの成長も目覚ましい。即戦力として加入した鞘師を追うように成長した9期の姿が、語らずともこの曲を通じて感じられた。
最後に、友。これは10期以下のメンバーで歌われた。そして、まさかのここで、佐藤優樹の涙目。ずるいよ…まーちゃん…。
遠く離れた僕たちにだって 心配いらない できることがある 愛しているんだ ずっと仲間だろ
そう歌う佐藤優樹の目に涙が浮かび、もらい泣きをしそうになる10期、そして後輩たち。歌詞に自分たちを重ねていたのであろう。鞘師里保を追いかけてきた佐藤優樹の心中はいかばかりか。きっと彼女は'16の中心となる。どうなる、モーニング娘。
アンコール明けMC
案の定、鞘師へのメッセージを含むメンバー全員によるMC。泣きだすメンバー、涙ぐむだけにとどまるメンバー、気丈にふるまうメンバー。それぞれだったけれど、鞘師はそのどれもを包み込むような笑顔で、時には暴露に慌てふためいて、あくまでいつもの鞘師だった。佐藤優樹がモーニング娘。を進化させ「やっさん*1を後悔させる」という旨の話をしたときは、泣き出しそうなというよりも、まぶしそうな顔でうなずいていたのが非常に印象的だった。
ENDLESS SKY
新曲。「自分で決めたことなんだから泣くはずがないのに泣いてしまう、悔しい」みたいな歌詞があるのだけれど、そこで鞘師は涙を一筋流した。MCの間ずっと泣くことなく、ああ今日は泣かないんだなと思わせて、この涙である。つんくがどこまでも彼女のことを想って書いたのではないか、そう思わせる楽曲だ。彼女に寄り添った曲を作ってくれたんだろうと思う。はなむけにふさわしい曲だ。
ここにいるぜぇ!
名曲である。テンポも速く難しい曲を、いとも簡単に「今の」モーニング娘。が歌いこなす姿は、今までの歴史を知れば知るほどグッとくるのではないか。楽しそうに歌って武道館のステージを端から端まで余すことなく走り回る少女たちの、一瞬のきらめきを感じると胸に来るものがある。カメラにアピールしたりぴょんぴょん飛び跳ねたり。変顔をしたり、肩を組んだり、顔を寄せ合ったり。
いつまでもこのメンバーでいてほしいと思うのに、もう来年の1月1日、鞘師里保は、いない。
あなたには見えない光
武道館公演を終え、楽しかった気持ちと切なさと、色んな思いを抱えて劇場を出た。涙ぐむファンたちを見ながら、何とも言えない気持ちだった。鞘師がいなくなることを惜しむ気持ちと、いつかダンサーとして大成して成功してほしい、夢を叶えてほしいという気持ち。でも、結局帰結するところには、メンバー全員が幸せになってほしいという想いがあるのだなと感じている。
'16になった暁には、鞘師里保はいない。しかし、残された12人は、違う場所で一緒に頑張っているのだ。どんな形になるか、誰も知らない。誰がセンターになるのか、歌割はどうなるのか、誰も知らないけれど、きっとモーニング娘。は私を裏切らない。
それは、12期が増えた歌割を嬉しそうにこなす姿を、小田さくらが高らかに歌い上げている姿を、工藤遥がかっこよくソロパートを決める姿を、佐藤優樹の未来を見据えた瞳を、石田亜佑美の強がって涙をこらえる姿を、飯窪春菜の上達した歌を、鈴木香音の笑顔を、生田衣梨奈の柔らかく自然になった表情を、そして譜久村聖の堂々と覚悟を決めた顔を見て強くそう信じられた。この子たちの努力は裏切らないし、それは私たちファンのことも裏切らない。信じていいのだ、きっと。
それにまだ、最後ではない。あと23日ある。20日でも21日でもない。
かつて道重さゆみは言った。いつだって今のモーニング娘。が最高だと。
その通り、10人のモーニング娘。は究極の愛の形だと思っていたし、13人のモーニング娘。は最高だ。失いたくない。でもきっと、12人のモーニング娘。だって、今後誰かが加入しても卒業してもいつだって最高なのだ。今日を生きて明日に繋ぐのだ。
鞘師が今日見つめていたのは、赤く眩しく照らされた武道館だ。でも彼女は知らない。知らなくてもいい。でも、全国、そして海外の映画館で見つめていたファンも、赤い光を灯していた。本当にたくさんの人が、彼女を惜しみ、称え、想いを馳せていた。きっと、見られなかった人もたくさんいたけれど、あなたに想いを馳せていた。これから先、卒業した後にあなたの魅力に気づく鈍感な人もいるだろう。そんなあなたには見えないたくさんの光が、あなたを照らしていく。願わくば、それが重圧となりませんように。ただ、あなたを支えるためでありますように。
鞘師、卒業おめでとう。あともう少し、見届けさせてください。そして、それから先も。